人間は3種類
水瓶座の人は今年から運勢がうなぎのぼりに良くなるのだとか。
僕は水瓶座なので本当に運勢が良くなればいいなぁとかちょっと期待しちゃってます。
皆さんは占いを信じますか?
僕は正直信じていません。
占い師の中には本当にその人の過去や未来を見る事ができる人がいるのかもしれませんがほとんどの人がインチキな気がしてならないからです。
その理由はバーナム効果という心理テクニックが存在するからです。
バーナム効果とは誰にでも当てはまるような事を言われたとしても「完全に自分の事だ!」「それは自分にしかない特徴だ!」と思い込んでしまう心理効果です。
そして「自分の事を見抜かれた」「本当の自分を理解してくれた」と感じた人はそれを言い当てた人に対して好意を持ったり信用したりしてしまいます。
例えば占いに行って「最近憂鬱な気分になる事がありましたね?」と言われるとどうでしょう?
憂鬱な気分になる事は誰にでもある事ですし、何か悩みや不安があるから占いに来ているのでしょう。
しかしこれを言われた本人は「なんでわかったの!?」となってしまうわけです。
こうなってしまえば後は本人の口から出てくる不安や悩みに対してアドバイスして適当に「大丈夫、上手くいきます」や「今のままでは悪い方に進むからこうした方がいい」など未来を匂わせる事を言えば占い終了です。
これは恋愛や営業にも使えるテクニックらしいので覚えておいて損は無いです。
またこれを知っておく事で「今心理テクニック使われてるなぁー」と気づけるので騙される事が減るかもしれません。
占いはいい事だけを信じる主義の僕です。
さて、今回は[人間は3種類]という話題で話したいと思います。
あなたは見返りを求めず誰かに何かをする事はありますか?
人間はギバー·テイカー·マッチャーの3つの種類に分けられます。
ギバー(Giver)とは:他人に何かを与えようとする人。「この人の為に何をしてあげられるか」という考え方をします。
テイカー(Taker)とは:他人から何かを与えて貰おうとする人。「この人から何を貰おうか」と考えます。
マッチャー(Matcher)とは:バランスを取ろうとする人。「何かを貰ったから何かを返そう」「何かを与えたから何かを貰おう」と考えます。
世の中にはマッチャーが圧倒的に多いみたいです。
「あの人はこの前お土産買ってきてくれたからお土産買って帰ろっ」とか「この前ご飯を奢って貰ったから今度は自分が奢ろう」とかいう経験はありませんか?
この考え方がマッチャーの特徴です。
ただこの例は日本社会の常識みたいなところがあるのでこれをしたからと言って一概にあなたがマッチャーだとは言い切れません。
あなたが「本当は返す意味が分からないけど返さないと角が立つしなぁ」や「あの人に返しておけばそれ以上の何かを貰えるな」と心の中で自分の利益を考えているのならあなたはテイカーでしょう。
この3種類の中であなたが友達として付き合いをしたいのはどの特徴を持った人ですか?
僕は断然ギバーです。
僕自身もたぶんギバーなんだと思いますが、まずテイカーを選ばなかった理由は「僕があげたいと思った物はあげるけどくれくれしつこくされても困る」からです。
そしてマッチャーを選ばなかった理由は「与えたいと思ったから与えただけなのにわざわざ何かを返してくれようとするのは気が引ける」からです。
なので僕が必要だと思って与えた物に対して「ありがとう」と受け取ってもらえて、逆に僕に必要だと思った物を与えてくれて「ありがとう」で終わる。
そんな関係が僕の理想です。
ただ、ギバーの中でも[自分に余裕があるから与える人]と[自分を犠牲にしてまで与える人]がいます。
昔の僕は自分を犠牲にしてまで与えるギバーでした。
自分の生活が苦しくても「生活が厳しいからお金を貸して欲しい」と頼まれれば無い中からお金を渡してましたし。
そのお金は返ってくる事はないでしょう。
ちょっと思い出して笑えてきた話をします。
僕が中学生だった頃の話です。
すぐ怒鳴ったり最悪手を出す国語の先生がいました。
国語の授業の直前にクラスメイトが教科書を忘れた事に気づいたらしく僕に「教科書貸して!」と言ってきました。
僕は「いいよ」と言ってその子に教科書を貸したのですが、僕の席は前から2番目という絶対に教科書を持っていない事に気づかれる場所でした。
「教科書の○ページ目から」
先生が言い皆は教科書を開きますがどうしていいか分からない僕はノートをペラペラめくってみたりファイルをパラパラめくってみたり。
案の定気づかれました。
「おい!なにやってるんだ!」
と席を立たされましたが嘘のつけない僕は「教科書を忘れた」という嘘をつけなかったので教科書を貸したクラスメイトの方をチラチラ見ていました。
それに気づいた先生はそのクラスメイトも立たせて「どういうことだ?」と聞きます。
僕が正直に「教科書貸した···」と答えると先生はどう反応していいのか分からずキョトンとした後に呆れたように笑っていました。
そして結局2人とも叱られる事もありませんでした。
いや、今考えると本当になんであんな事をしたのだろうと思ってしまいます。
同じクラスの人間に教科書を借りる方もどうかしてますが。
同じような経験をした事がある人は自分を犠牲にしてまで与えるギバーだと思います。
そういう人は意識を改めた方がいいです。
人生損ばかりするはめになります。
僕の昔話という脱線をしたところで僕が伝えたい事を話していきます。
ギバー·テイカー·マッチャー。
この3種類の中で成功者に多いのはどの人でしょうか?
成功者には自分の利益しか考えないテイカーが多いと考えた人は結構いるんじゃないでしょうか?
残念。答えはギバーです。
何かで成功してお金を稼げている人は高い確率で募金や寄付をしている事からもわかります。
では逆に1番成功できないものはどれでしょう?
答えはギバーです。
矛盾しているように思うかもしれませんが先程も出てきたようにギバーにも種類があります。
まず1番成功できない、貧困に陥りやすいギバーですがそれは昔の僕のような自分を犠牲にしてまで与えるギバーです。
自分を犠牲にしてまでという部分で察しがつくとは思いますが。
営業の仕事でそれぞれを比較してみましょう。
テイカー
自分の利益しか考えないテイカーですから営業成績=収入となった場合圧倒的な力を発揮します。
どんなに粗悪な物であろうとお客様の事など考えずに自分の利益の為にどうにかして売り込みます。
短期的な営業成績では成果を残せるテイカーですが、顧客を抱える事は難しいのでリピート率は他と比べて低くなるかもしれません。
ただ突き抜けたテイカーは利益の為に心理テクニックだって身につけるでしょうし「うちの営業トップはテイカーだよ」という会社も多いと思います。
マッチャー
まぁこれは無難です。
可もなく不可もなく仕事をこなすでしょう。
自分の利益も気にしつつお客様の反応も気にしてバランスを取りつつ仕事する感じです。
ギバー(自分を犠牲にする)
お客様最優先で品質も価格も絶対に満足してもらえる物しか販売できません。
なので成績は延び悩むでしょう。
ただ顧客の信頼を得る事ができるので長い目で見ると力を発揮する可能性があります。
注意するべきはテイカーのお客様に遭遇してしまった場合「あれもこれもサービスしろ」という要望にも応えようとするので利益が出ないどころか自分の身を削って何かを提供してしまう可能性があります。
テイカーはギバーが大好きなので顧客になるでしょうが利益を生み出さない顧客を抱えてしまっては成績が延びる事はありません。
ギバー(状況によってはマッチャーとして対応できる)
これも基本的には前述のものと似たような人ですが、違う点は搾取しようとする人に対しては自分の利益を確保しつつ相手の為にもなる落としどころを見つける事ができるという事。
このギバーは利益を生み出してくれる顧客がついていくので長い目で見るとテイカー以上の力を発揮します。
なので部下にギバーを抱えているという人は瞬発的な利益を求めず長期的な目で見てあげてください。
また、人を雇って仕事をしている人はギバーを雇った方が得をします。
雇われのテイカーやマッチャーは「決まった時間いれば何もしないとしてもお金を貰える」や「給料分だけ働けばいいや」や「自分の任されている仕事はここまでだからこれが終われば問題ない」という考え方をします。
雇っている側もそのつもりで雇っているでしょうから悪い事ではありません。
しかしテイカーやマッチャーを雇うと考えていた通りの利益しか生み出しません。
ギバーを雇った場合は「やる事は終わったけどまだ就業時間内だから何かできる事はないか」や「こうした方が効率的ではないか」と自分の与えられた以上の仕事をする可能性があります。
そして思った以上の利益を生み出す可能性も。
またこれはしてほしくない使い方ですが、ギバーは会社の為にサービス残業をしてもなんとも思わない。むしろ「会社の為にしてあげられている」と思えるのでそういう観点から見てもギバーを雇うメリットは大きいでしょう。
3種類の人間の考え方やメリットデメリットを話してきましたが皆さんはどれにあてはまりますか?
別にどれが良いどれが悪いという事はありません。
考え方も生き方も人それぞれですし、自分が幸せになれると思う生き方をするべきです。
しかし成功する人間にはギバーが多いという事を聞いて自分はテイカーやマッチャー気質だから···と思った人は変わるチャンスかもしれません。
この3種類のどれに分類されるかは生まれ持った気質もあるでしょうが今までの環境というのも関係してきます。
環境や関わる人間や物によって人は変われるんです。
ギバーになりたいと思うのなら少しずつ与える練習をしていけばいいんです。
コンビニでお釣りを渡されたらそのまま募金箱に募金してあげたり、ゴミが落ちていたら拾って捨ててあげたり、困ってそうな人がいたら声をかけてあげたりなんでもいいです。
最初は「自分の利益にならないし勿体ない」と思ってしまうと思います。
でも小さな事を積み重ねていく事で変わっていく事ができます。
人に与える事に慣れてきたらボランティアに参加してみてもいいかもしれません。
僕は人と接するのが苦手なので参加しませんが。
ただここで言いたいのは人は変われるといってもそれは「自分は変われる」という事です。
自分を変える事ができても他人を変える事はできません。
テイカーの友達に「そんな事をしていたら友達がいなくなるよ」と注意したところでその友達自身が変わろうとしていないのならどれだけ熱く説得したところで時間と労力の無駄です。
僕は過去友達を変えようと注意して「縁を切る」と言われました。
以前の記事に出てきたA君です。
なのでそんな無駄な事に時間を使うくらいなら自分の為になる事に時間を使った方がいいと今では思っています。
変わりたいと思っている人に対してはそうなれる手伝いはしますが。
人と接する時は相手が3種類のうちどれに当てはまる人なのか意識して付き合うようにしてみてください。
それによって良い人間関係を築いていけるかもしれません。